MIB-1染色法について
標準化に向けてのJBTRCよりの提案
- フォルマリン固定・パラフィン包埋組織を薄切
(3μmに薄切し,シランコーティングスライドガラスに貼付。37℃の恒温槽で一晩乾燥密着させる。) - 脱パラフィン (キシロール 3回)
- 脱キシロール (100%アルコール 3回)
- 内因性ペルオキシダーゼ活性ブロック (0.3%H2O2-メタノール溶液 室温30分)
- 洗浄 (アルコール100%→70%→40%→水道水→蒸留水→PBS)
- 抗原性賦活化処理 (0.01Mクエン酸緩衝液pH6.0を賦活溶液とし,オートクレーブ121℃10分間)
- 正常動物血清処理 (10%ウサギ血清 室温30分)
↓PBS洗浄 2~3回 - MIB-1抗体反応 (ダコ・ジャパンM7240,抗体濃度1:100,4℃一晩)
↓PBS洗浄 振とうしながら3分間 3回 - 二次抗体反応 (ビオチン標識抗マウスIgG+IgA+IgM抗体*,室温30分間)
↓PBS洗浄 振とうしながら3分間 3回 - 酵素試薬 (ペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン*室温30分間)
↓PBS洗浄 振とうしながら3分間 3回 - 発色 (DAB-H2O2溶液 室温5分間)
↓PBS洗浄 振とうしながら3分間 3回 - 希オスミウム酸溶液** 室温5分間
↓水道水洗浄 1~2分間 - 核染 (マイヤーのヘマトキシリン 6分間)
↓色出し(流水1~2分間) - 脱水・透徹・封入
* ヒストファインSAB-PO(M)キット,ニチレイ,東京
** 希オスミウム酸溶液による処理は省略してもよい。
*** 本染色法は、佐藤貴子,松尾優紀の論文に基づいて作成した。