MIB-1陽性率測定法について
標準化に向けてのJBTRCよりの提案
1.計測する視野の選択
MIB-1染色した腫瘍組織標本を全体に渡って観察し、a) 組織構造が良く保たれ、b) 染色状態が良く、しかも c) 最も陽性率が高いと思われる、腫瘍部位を選択する。
2.目測による陽性率の測定
- 対物レンズは20倍または40倍を用いる。接眼レンズは縦横に10本ずつの格子が刻み込まれたレンズを用いると計測が容易である。
- 視野内の陽性および陰性核を数え、総数で1000個程度を判定する。1視野で1000個に満たない場合は近接するいくつかの視野へ移動しながら数え続ける。
- MIB-1陽性率は陽性核の百分率(%)で表示する。
注: 陽性、陰性を計測するときパソコンで作動するカウンタープログラムを用いると便利である。
3.コンピューターによる自動計測
- 顕微鏡にデジタルカメラを装着し、計測部位のデジタル画像をパソコンに取り込む。
- 画像の解像度を640X480ピクセルに変更して保存し、専用の画像解析ソフト(GunmaLI)など用いて陽性率を算出する。