JBTRC概要

JBTRCの誕生まで

 脳腫瘍は種類が多いため分類体系が複雑で、一般の病理医にとってはなじみにくい腫瘍の一つです。また、稀な腫瘍型が多数あり、病理学的研究や教育を行う上で症例の収集が容易ではありません。これらの問題を解決するために、貴重な脳腫瘍の症例を日本の一ヶ所に集め、教育と研究を推進させることを目標として、日本脳腫瘍リファレンスセンター(Japan Brain Tumor Reference Center, JBTRC)の設立の気運が盛り上がりました。

 1995年4月、熊本市で開かれた日本脳腫瘍病理研究会の折に、当時、獨協医科大学脳神経外科教授の永井先生の発案を受けて景山名大名誉教授の司会による 「センター」設立推進委員会が開催されました。「センター」設立の趣旨、目的、活動などについて議論が行われ、その結果、「センター」施設として群馬大学 第一病理学教室が指名されました。

 同年10月、名古屋で第2回設立推進委員会が開かれ、具体的な「センター」設立計画案が提示され、討議されました。さらに規約等が整備され、1996年4月、東京で開かれた脳腫瘍病理研究会の際に第3回設立推進委員会が開かれ、「センター」を発足させて、具体的な活動を始めることが承認されました。

 2006年8月、「特定非営利活動法人日本脳腫瘍リファレンスセンター」として群馬県より認可を受け、現在に至っています。

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