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HemangiopericytomaとSFTの新grading (2012.04.16)

SFT/HPC grading

 Hemangiopericytoma (HPC)とsolitary fibrous tumor (SFT) は近縁な腫瘍であるが、脳腫瘍WHO分類2007では独立した腫瘍型と見なされている。この2つの腫瘍を横断的かつ総合的に見直した結果、新たなgradingが提案されている。

 Bouvier C, et al.: Solitary fibrous tumors and hemangiopericytomas of the meninges: Overlapping pathological features and common prognostic factors suggest the same spectrum of tumors. Brain Pathol 2012 Jul;22(4): 511-21. doi: 10.1111/j.1750-3639.2011.00552.x. Epub 2011 Dec 22 [PMID: 22082190].

 89例のHPC, SFTをretrospectiveに検討した結果、著者は4段階のgradingを提案している。

方法

 3つの組織学的評価項目、(1) 高細胞密度(2) 核分裂像10視野6個以上 (3) 壊死巣、について検討し、その有無により判定する。

Grading

Grade I: いずれの項目もなし。
Grade IIa:高細胞密度のみあり。
Grade IIb:核分裂像10視野6個以上あり、高細胞密度はありまたはなし、壊死巣なし。
Grade III:すべての項目あり。

結果

  • Grade Iの大部分はSFTであり、Grade IIIはすべてHPCであった。
  • Grade IIにはSFTとHPCの両者が含まれていた。
  • このgradingは術後の予後(PFS, OS)に相関している。
  • 手術摘出率も予後との相関がある。

結論

 SFT/HPCはこのgradingと摘出率に基づいて、治療計画を立てることが 望ましい。

JBTRCコメント

 HPCとSFTを同一の診断基準でgradingしている点で新規性がある論文である。Gradingの判定項目は客観性があり、特別な染色も必要としないので、汎用性と簡便性を備えている。予後との相関性も示しており、実用性の高いGradingであると考えられる。(文責:中里 洋一)

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